勇気のメロディー~クレアとオカリナ姫とみつばちハッチいまりん

妄想☆七面蝶劇場 
勇気のメロディ ~クレアとオカリナ姫と みつばちハッチいまりん


 いとをかしく、笛を吹き澄まして過ぎぬなり。。。。
 

あるところに蜜蜂のいまりんが いました。
 いまりんはお父さんを病気で亡くして何年か経っていましたが 中々悲しみは癒えませんでした。
 引きこもりがちないまりんは 外へ久々に出ていきました。 
すると、森のどこからか 笛の音がします。
 ネコちゃんとライオン君が楽器を演奏していました。
 ネコちゃんはオカリナを、ライオン君はピアノを弾いていました。
 いまりんはその音楽に癒されていました。
 いまりんは2匹に話しかけられずに、その場を去りました。
 

次の日、いまりんは YouTubeでオカリナを吹く、

 人間の少女を観ます。
 スンナリとしなやかに伸びた手足、薔薇色の頬、長い髪の少女は
 有名な芸能人と共演して ディナーショーにも出ていました。 
昨日のネコちゃんとライオン君の音楽と雰囲気違うけど
このオカリナリズム音楽も 胸に残るな。。。と感じました。

 いまりんはその夜、夢を見ました。 
ネコちゃんとライオン君、 YouTubeで観た少女が
 虹のシャワーを浴びながら 一緒に演奏をしているのです❗ 
楽しそうな2匹と少女。
 

いまりんは勇気を振り絞って 声をかけました。 
「あ、あの。。。はじめまして。 いまりんと言います。 貴方たちはどうやって 音楽を弾けるようになったの?」 
ネコちゃんとライオン君が 不思議そうにいまりんを キョトン顔で見つめながら 挨拶をしました。

 「はじめまして。 私たちは二人でクレアと言うの。

音楽は好きなことや得意なことだから夢中で覚えたわ🎵」 
「君は音楽が好きかい?」 ライオン君がいまりんに質問しました。
 いまりんはシドロモドロになって 

「私、音符も読めないし楽器も弾けないの。。。」 と答えました。 

少女がいまりんに聞きました。 

「はじめまして。私はオカリナ姫。じゃあ、歌は?」
 いまりんは暗い顔をして 

「うん。。。。好きだけど。。。アレルギー性の喘息になってしまったの。歌うのが怖くなったの」


 オカリナ姫とクレアはいきなり、 アドリブで合奏し始めました。
 なんと、いまりんの得意な歌ばかりです。
 何で私の十八番知ってるの? でしたが いまりんは思わず音楽に合わせて 歌い出しました。

 いまりんは自由に伸び伸びと 歌い、

クレアとオカリナ姫と 共演を果たしました。
 歌っているうちに今までの暗い気持ちが吹っ飛びました。 

すると、虹のシャワーの向こうに 死んだはずのお父さんが 笑顔で拍手をしています。
 その隣には、いつも心配ばかりかけているお母さんが拍手をしています。彼氏のはぐ助はやおも笑顔で拍手しています。
 

クレアとオカリナ姫は プロフェッショナルな アーティストでしたが 
いまりんに、これを機に 歌を習うように勧めました。
 「好きこそ物の上手なれ、だよ?いまりん?」 
ライオン君がたてがみを揺らしながらウインク😉
 ネコちゃんもオカリナ姫も 微笑んで いまりんをハグしました。
 

朝日が上り 夢から醒めたいまりんは

 蜜蜂の彼氏のはぐ助はやおに プレゼントされたホームシアターオーディオで 思いっきり好きな歌を歌いましたが

喘息に悩まされていて 喉が弱くなっていました。 

いまりんは雨の中、 再び森へ行きましたが 

ネコちゃんとライオン君は もう、いませんでした。
 スマホのYouTubeで 少女は相変わらず人気者で オカリナを颯爽と吹いていました。 

いまりんは呟きました。 

「あれは夢だよね。。。」 

雨が上がり、虹が出て 遠くから風に乗って演奏が聴こえてきました。
 ピアノとオカリナの合奏でした。

いまりんはその音を頼りに歩き出しました。                                   ~終わり




妄想☆七面蝶劇場 
虹色シャワーコンサート

勇気のメロディ ~クレアとオカリナ姫と みつばちハッチいまりん 


森の中で3匹と1人は 知り合ってから

だいぶ、日にちが経っていました。 

クレアとオカリナ姫といまりんは 演奏の練習をしていました。
 いまりんはどうしても 歌が上手く歌えません。
 すると、音楽界のドンと その恋人のムンムンが ベンチに座っていて 演奏を聴いていました。
 「変な声。下手くそ❗」

 とムンムンがいまりんの声を バカにします。
 いまりんは言い返そうとしましたが オカリナ姫が遮って
 「それはないわ?」と ムンムンをビンタしました。
 ライオン君が恐る恐る言いました。 
「その人は音楽界の偉いひとだよ。

 オカリナ姫」
 ムンムンは怒って 

「何よ。この娘?パパちゃん、 制裁加えてやって❗」 

と言いました。 

音楽界のドンは オカリナ姫をその日から 音楽界から干しました。
 クレアをスカウトし、 グループを解体させました。 

クレアは苛められるのも干されるのも怖かったし
 プロフェッショナルだったけど 有名になる2度とないチャンスだったので言うことを聞きました。


 いまりんは責任を感じて オカリナ姫に泣きながら謝りました。
 「オカリナ姫?私のせいで ゴメン。私の声、本当に変だよ?からかわれたの初めてじゃないの。。。」
 オカリナ姫は言いました。
 「いまりん?いまりんのハスキーな声、私は好きよ?個性的でいいよ👌自信もって❗」
 いまりんはオカリナ姫が あんなに華やかな世界にいたのに、
自分を庇って干されたのが 申し訳ありませんでした。 


クレアのコンサートが 開かれると風の噂で聞いたので オカリナ姫といまりんは お祝いに楽屋に行きました。
 でもクレアは 裏切ったこと、いたたまれなかったせいか

2人に会おうとしませんでした。 

本番のコンサート。 
クレアはいつもの調子が出ません。。。

クレアは森で練習した日々を思い出していました。


 クレアはオカリナ姫といまりんを 客席に見つけると
 ライオン君がたてがみを揺らしながら、

ネコちゃんに向かってウインク😉しました。 
ネコちゃんもそれを見て 
「今日のゲストはオカリナ姫👸 それに歌手のいまりんを紹介します」 

ステージでクレアとオカリナ姫は 音楽を奏でました。 
クレアは優しい調和の取れた穏やかな癒し系ソロデュオ、 
オカリナ姫はオカリナの女王と讃えられているほどの腕前で 
メロディアスで軽やかでピュアなソロ。。。
 

次はいまりんの番でした。 
いまりんはオズオズしていました。 
自分のコンプレックスな声と、 アレルギー性喘息で 怖くて中々歌えません。 
いまりんは オカリナ姫の言葉、 自分の声を好きだと言ってくれたことと 
クレアの指導の練習を思い出し 思いっきり力強く歌いました。

 舞台セットや照明が 虹色のシャワーに見えました。



 
「あの夢だ❗あの晩見た夢だ❗ お父さん⁉️天国から観ていてくれてるの?お母さんは?彼氏のはぐ助はやおは?」
 いまりんは両親の姿とはぐ助はやおを客席にいるとイメージします。
 

演奏や歌がエンタケナワになると 客席はスタンディングオーベーション。
 

舞台袖で音楽界のドンとムンムンが現れ、ムンムンが 
「パパちゃん?何とかして❗」 とせっつきました。
 音楽界のドンはクレアとオカリナ姫といまりんに降参しました。 
ムンムンに音楽界のドンは 
「ステージは神聖な場所だよ。。。誰も邪魔することなんか出来ないんだよ。。。」
 さすがに音楽界のドンは恥を知っているようでした。 

アンコールが求められ クレアとオカリナ姫といまりんは
 夢の虹色のシャワーのコンサートを成功させました。
 終わり

イマコ蝶々さんは鳳凰力ある❓(ミルフィーユ仕立て)

ようこそ!イマコ・WORLDへ。 Webオペラハウスエンターテイナーイマコ蝶々。ミルフィーユ仕立ての妄想鳳凰力ある❓劇場や鳳凰力学美術館など 満載なSHOW。